NO.103
油彩画家 : 京都市
技法:油画
画材:木製パネル、布、油絵具
呑みすぎて亡くなった父親と、コミュニケーションが取れないまま死別したことをきっかけに、お酒(に浮かぶ氷)をモチーフとして制作を始める。
描くことで、愛情表現がうまくできなかった彼の気持ちを汲み、今なら歩み寄ることができるのではと考える。
制作のテーマは、一貫して「境界」「関係性」「調和」である。
「記憶の束 」
時間の経過によって、少しずつ失われていくそれらを、寄せ集めては、なんとか留めたいと願う。
けれど束ねた過去は、溶けてはまた形成され、更新しつづける。
失うことで得るものがあるように、削ることでしか進めない未来を、見つけたい。