くらちなつきの油絵作品を展示販売。

今回の絵のテーマは「妄想と感情」です。
モチーフは大きく分けて２つあり、鳥や鹿、象などの家畜と感覚的な日常に見る人工物です。それぞれのモチーフがランドスケープの中に小さく複数点在しています。
そして家畜達は人間と同じ知能と感情を持っているという想定で描かれています。

モチーフ全てが小さく描かれているのは寂しさや悲しさを表しているためです。
家畜についても同じく不平等に対する不満や悲しみを表現しています。

動物園、牧場の生き物たちは人に使われ、食べられ、利用される生き物です。
この生き物に自己のネガティブな感情を投影させ、自分の感情と似た部分を絵画の題材として描いています。

油絵を描くと同時に自分自身が思ったことや感じたことを展開できるよう日常的にドローイングしています。
この油絵は全てのモチーフ、背景はドローイングの延長上で下書きはせずその時思ったことや感じたことを夢の中で見るような理解できない世界を作るように描いています。

絵を描くときには、自然と作られるマチエールやグレーズしたときに作り出される予想していなかった形ができることで妄想のような世界が作られると思います。
この効果はランドスケープの絵に活かされると思い全ての絵を油絵の具で描いています。

この絵の中の空間は、見る人に自由に想像してもらいたいと思っています。
感覚的に描いている絵なので見る人にも感覚的に絵の意味を想像してもらいたいと考えています。

※パーティー開催日は営業時間の変動、参加費の有無があります。